
読み | ハオルチア・ドドソン・オブツーサ |
学名 | Haworthia Dodson obtusa |
別名/流通名 | |
科名 | アサガオ科 |
属名 | ハオルチア属 |
自生地 | 南アフリカ共和国の東ケープ州・西ケープ州 |
生育型 | 春〜秋 |
ハオルチア・ドドソン・オブツーサとは
多肉植物の一種で、南アフリカ原産のサボテン科の植物です。葉が厚く、柔らかく、青緑色をしており、鮮やかな赤い斑点があります。成長が遅く、小さな花を咲かせることがあります。ハオルチア属の中でも、特に珍しい品種の1つで、園芸愛好家に人気があります。
ハオルチアとは
ハオルチア (Haworthia) は、南アフリカに自生する多肉植物の属名です。多肉植物の中でも、葉の形が多様で個性的であることが特徴です。また、比較的小型の植物が多く、鉢植えやテラリウムなどの小さなスペースでも栽培しやすい点が人気です。多肉植物の中でも、比較的初心者向けの育てやすい植物であるため、多肉植物の愛好家からも注目を集めています。
オブツーサとは
「オブツーサ」という言葉は、植物の種小名(学名の下位分類)として使われることがありますが、これは植物学者や園芸愛好家の名前に由来する場合があります。例えば、「ハオルチア・ドドソン・オブツーサ」は、植物学者のJ・ロトンド・ドドソンと園芸家のJ・D・オブツーサに因んで名付けられました。
「オブツーサ」は、園芸家の名前です。正確には、J.D.オブツーサ (J.D. Oudtshoorn) という南アフリカの園芸家で、ハオルチアなどの多肉植物の愛好家として知られています。彼は、多肉植物の生息地である南アフリカを中心に植物採集を行い、多くの珍しい品種を発見しました。また、自身でも多肉植物を栽培し、その美しさを多くの人々に伝えることに努めました。その功績から、彼の名前が植物の学名に付けられることがあります。
属性
ハオルチア属(Haworthia)に属する多肉植物の一種で、科の分類としてはアサガオ科(Asphodelaceae)に属します。ハオルチア属は、南アフリカ原産の多肉植物で、葉の形が特徴的な属として知られています。多肉植物の中でも人気が高く、多くの園芸愛好家に親しまれています。
自生地
ハオルチア・ドドソン・オブツーサは、南アフリカ共和国の東ケープ州や西ケープ州に自生しています。特に、リトル・カロー地域やグラハムズタウン周辺などが分布している地域です。自生地では、岩や岩石の隙間や、砂地などで育ちます。このような自生地で、強い日差しから植物を保護するために、ハオルチア・ドドソンオブツーサの葉は太陽光を反射するようになっています。
南アフリカには多くのハオルチア属の植物が自生しており、ハオルチア・ドドソン・オブツーサもその中の一つです。野生の植物は、自生地で適切な環境条件が整っているため、園芸用の植物と比較しても、強健で丈夫な個体が多いと言われています。ただし、自生地での乾燥や栄養不足などの厳しい環境下に適応しているため、園芸用に栽培する場合には、十分な水やりや、適切な栄養管理が必要です。
育て方
日当たりと温度
ハオルチア・ドドソンオブツーサは、明るい場所が好きですが、強い直射日光に当たると葉が焼けてしまうことがあるので、半日陰から明るい日陰に置きます。また、温度は15℃から25℃の範囲が適しています。
水やり
ハオルチア・ドドソンオブツーサは、乾燥地帯に自生している多肉植物であり、栽培時にも乾燥に強い植物です。そのため、水やりは少なめが基本となります。
一般的には、土が完全に乾いてから水を与えるようにします。植物に必要な水分は、根に吸収されて葉に移動しますが、ハオルチア・ドドソンオブツーサは、葉の表面に微小な突起があるため、これを通じて蒸発することで水分を保持しています。そのため、通常の多肉植物よりも水分を吸収する能力が低く、過剰な水やりをすると根腐れの原因になることがあります。
水やりの頻度は、季節や気温、湿度、鉢の大きさなどによって異なりますが、一般的には、夏場は1週間に1回程度、冬場は10日から2週間程度の間隔で水を与えます。また、水やりの際には、根元からたっぷりと水を与え、余分な水は鉢底から流し出るようにしましょう。水やりの際には、肥料を含まない軟水を使用することをお勧めします。
ただし、乾燥地帯に自生している植物であるため、完全に乾いた土壌が好ましいというわけではありません。特に、夏場や乾燥した環境下では、葉がしわついたり、乾燥したりすることがあるため、適度な湿度管理が必要です。この場合、霧吹きなどを使って、葉に水分を与えることもできます。
養分補給
肥料は、春から夏にかけて月に一度、液体肥料を薄めたものを与えます。冬季は休眠期間であるため、肥料を与える必要はありません。
土
通気性が良く、水はけの良い土壌を用意しましょう。多肉植物用の専用の土や、赤玉土とパーライトを混ぜたものが適しています。
増やし方
葉挿しや株分けなどで繁殖できます。葉挿しの場合、健康な葉を取り、葉の切り口を乾燥させた後、湿った土に挿します。株分けの場合は、成長した株を取り出し、分けたい部分を根元から切り取ってから、新しい鉢に植えます。
適期は通常、春から夏にかけて行うのが最適です。この時期は、植物が成長して新しい葉を生み出し、新しい根を育てるための栄養を必要としています。また、春から夏にかけては、気温や湿度が高く、植物の生育に適した条件が整っています。
ただし、ハオルチア属の植物は、基本的に年間を通して成長し、繁殖することができます。そのため、気候条件や栽培環境に合わせて、必要に応じて繁殖を行うことができます。ただし、冬季には成長が遅くなるため、この時期には繁殖を行わない方が良いでしょう。
入手方法
日本国内でも比較的一般的に販売されていますが、紫色など品種によっては入手が難しい場合もあります。
流通価格
ハオルチア・ドドソン・オブツーサの価格は、販売元や地域、サイズ、状態などによって異なります。一般的には、小型の苗木であれば1000円〜3000円程度、中型の鉢植えであれば5000円程度が相場となっています。ただし、希少種や特別な品種、大きく成長した個体などは、それ以上の価格で取引されることもあります。また、オンラインでの購入や海外からの輸入などもありますので、状況によって価格が変動することがあります。